私は会計事務所に勤める前は、金融機関でファイナンスの営業を行っていました。法人の顧客に対して、決算書やヒヤリングからニーズを探り課題解決を提案する営業を約7年間続けました。顧客ニーズを満たす提案ができたときも、数ある業者の中の一社として競合他社との相見積もりに晒されることも多く、信頼をいただけている顧客からも数字で劣っていると企業として採用できないと言われることもありました。企業の課題を解決する仕事内容には満足していましたが、もっと顧客の近くで直接的に経営を支援したいという思いを持つようになりました。

　税理士は税務・会計のスペシャリストですが、中小企業の経営者の近くで経営をサポートする役割も担っています。税理士になり経営者とより深いコミュニケーションを取りながら経営をサポートしたいと思い税理士を目指すに至りました。税理士を目指す過程で税務・会計の基本業務の奥深さを学び、まずは基本業務をしっかりと遂行してベースの信頼関係を築いた次に経営のサポート業務があると考えるようになりました。

　税理士として働くことになってからは、基本業務を行う上でも、経営のサポート業務を行う上でも、伝えることよりも聞くことを重視しています。伝えることに重点を置くと、相手の真のニーズや問題を見逃す可能性があります。よく聞くことで、相手の本質的なニーズや問題点を理解することができ、適切なアドバイスや支援を提供することが可能になります。また、経営判断に係る相談に対応するためには、経営者の感情や立場を理解する必要もあるため、相手の気持ちに共感することも意識しています。

　税理士法人Gardensは、顧客の声に耳を傾け日々サービスの向上を目指し、顧客の一番の相談パートナーになれるよう努めてまいります。